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Bridget St. John - silver coin

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ブリジット・セント・ジョン 銀貨 私もそれなりに年を取った。けれど分かったというにはまだ若い。 一人でいるとはどんなことか、帰る家がないとはどんなことか。 心の友がいた。彼は私を愛してくれた。雨の日も晴れの日も。 訳は訊かないでほしい。 ただ、彼の年若い瞳は、私よりもずっと年を経ていた。 私の心はすみずみまで読んでもらえている、そう思っても、私は彼に導きを求めはしなかっただろう。 私が彼の瞳の話すことを読むとき、私にはもうこれ以上読むものがないと分かっていた。 これ以上話すことはない。これ以上することはない。 けれど私の言葉は全て遠く投げよう。 誰かそれを求める人へ。あなたのような素晴らしい男を見つけられずにいる人へと。 はるばるここまで駆けてきた。昇る星を一番に観るために。 先に来ている人達がいた。美しいものの音は遠くまで旅をするのだ。 大きくはっきりと、私はその音を聴く。石の上に投げ落とされた銀貨のように、 凛凛と。 たとえ私が人混みに埋もれても分かる。彼はどこかにいる。どうしたってそうなのだ。 人混みに埋もれても、彼はどこかにいる。 彼はどこかにいるのだ、 どうしたって。 作:テリー・ヒスコック 所収:1972年『サンキュー・フォー…』 (原詞) Now that I'm older, I know I'm not old enough to know  What it is to be lonesome, what it is to be without a home I've a friend in mind who loves me, rain or shine Don't ask me why But his younger eyes are so much older eyes than mine Thought I was well-read, I wouldn't need to ask him for a lead When I read what his eyes said, I knew I had nothing more to read Nothing more to say, no, nothing more to do  But throw all my words away  On some...